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- 職歴欄の基本的な書き方を知りたい
- 職歴欄の書き方が合っているのか不安.,..
- 自分の場合はどのように職歴を書けばいいの?
履歴書の職歴欄は採用担当者にあなたの経験を伝える重要な項目です。企業側の注目度が高い分、書き方の基本を押さえていないとビジネスマナーのない人材だと判断されてしまいます。
しかし人によって職歴はさまざま。自分の場合はどのように職歴を書けばいいのか分からない人も多いです。
この記事では職歴欄の基本的な書き方とともに、状況ごとの見本を紹介します。記事の内容通りに職歴を書けば、採用担当者に自分の経歴をアピールできます。
短期間の勤務でも、履歴書には全ての在籍企業を書くことが基本です。会社名だけでなく、所属部署や担当業務まで正式名称で書きましょう。
履歴書の職歴欄の書き方【基本】
まずは職歴欄の基本的な書き方を解説します。どの状況においても基本的な書き方は変わりません。
- 学歴から1行空けて「職歴」と記入
- 入社年月を編年体式で記入
- 企業名を記入
- 所属部署・担当業務を記入
学歴から1行空けて「職歴」と記入
学歴の下に1行空けて、行の中央に「職歴」と記入します。
» 履歴書の学歴欄の書き方【中退・退学】
入社年月を編年体式で記入
入社年月を「編年体式」で書きます。編年体式は時系列に沿って古い経歴から書く方法です。
職務内容ごとに職歴を書く「キャリア式」もありますが、履歴書では「編年体式」を使います。「キャリア式」は、転職回数が多い場合に職務経歴書で使うことが多い書き方です。
» 【見本付】職務経歴書の書き方とコツ
年号は西暦・和暦のどちらでも構いません。ただし書き方はどちらかに統一してください。
- 西暦:2020年など
- 和暦:令和3年など
企業名を記入
入社年月と同じ行に企業名を書きます。企業名の横に1文字分スペースを空けて「入社」と書きましょう。
会社名は正式名称で記入
会社名は必ず正式名称で省略せずに記入してください。正式名称で書かなないと、ビジネスマナーのない人材だと思われます。
「株式会社」なのに「㈱」と書いたり「マクドナルド」なのに「マック」と書いたりするのはNGです。
在籍企業は全て記入
履歴書には過去に在籍した企業を全て記入してください。数ヶ月しか所属していない企業も全て記載します。
職歴詐称はNGです。内定取り消しや解雇に繋がるので絶対にやめましょう。社会保険の加入履歴を確認すれば、職歴を省略していてもすぐに分かります。
» 履歴書の嘘がダメな理由とバレる具体例
資本金や従業員数は書くべき?
資本金や従業員数は、履歴書ではなく職務経歴書に記入しましょう。仕事内容が細かく書かれた職務経歴書のほうが、資本金や従業員数を書くことに適しています。採用担当者は、従業員の数からあなたの勤めていた会社をイメージします。
» 職務経歴書の「事業内容」の書き方
所属部署・担当業務を記入
会社名の下に、所属部署と担当業務を書いてください。所属部署と担当業務を記載してあると、どのような仕事をしていたのか採用担当者に分かりやすくなります。
経歴が多い場合は所属部署・担当業務を記入せず、職務経歴書に書いてもOKです。
» 複数社に転職した場合の職務経歴書の書き方
会社名と同様、所属部署名は正式名称で記入しましょう。
部署名が分からない場合
部署名がない場合や忘れてしまった場合、無理して書く必要はありません。担当業務だけ記入してください。
履歴書の職歴欄における「現在に至る」「以上」の書き方
職歴を全て記載した後は「現在に至る」「以上」と記載して、採用担当者にこれ以上経歴がないことを伝えます。ただし、状況によって書き方が異なるので確認しましょう。
在職中の場合
在職中の場合、全ての職歴を書き終えたら左寄せで「現在に至る」と記入して、1行下に右寄せで「以上」と記入してください。「現在に至る」と「以上」はセット使うのが基本です。
在職中で退職予定の場合
在職中で退職の予定があれば「現在に至る 〇年〇月〇日 退職予定」と記入しましょう。1行下に右寄せで「以上」と記入します。
急募の求人に応募する場合は、退職予定日が分かった方が採用担当者も内定を出しやすくなります。退職日が未定であれば、記入しなくてOKです。
退職している場合
退職している場合は「現在に至る」と書く必要はありません。「一身上の都合により退職」などの退職理由を書いてください。1行下に右寄せで「以上」と書きましょう。
» 履歴書の職歴欄における退職理由の書き方
行が足りない場合
最後の行が足りなくなったら「現在に至る」「以上」を同じ行に書いてOKです。2ページ目の1行目に「以上」だけ記入するのはマナー違反なので注意しましょう。
職歴が多くて書ききれない場合は、職歴欄の多い履歴書を使うか入社と退社を同じ行に書きましょう。
同じ行に書いても職歴が書ききれない場合は「※詳細は職務経歴書をご参照ください」と記載して、職務経歴書に詳細を書きます。職歴は全て書くのが基本なので、省略しないように注意してください。
» 履歴書に職歴が書ききれない場合の書き方
受かる履歴書の作り方
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履歴書の職歴欄における退職理由の書き方
退職した経験がある場合、履歴書の職歴欄へ理由を簡潔に書きます。退職理由は書き方によってイメージが変わるので注意してください。
退職理由の書き方は主に4パターンあります。
自己都合の場合
自己都合で退職した場合は「一身上の都合により退職」と記入してください。「一身上の都合」が当てはまる具体例は以下の通りです。
- 懲戒解雇になった場合
- 転職先が決まった場合
- 家庭の事情があった場合
契約期間満了の場合
契約社員や派遣社員で期間満了に伴なう退職をした場合は「契約期間満了につき退職」と記入してください。契約先の企業から期間更新の提案を断った場合でも同じです。
契約社員や派遣社員でも、契約期間前に自分で退職した場合は「一身上の都合により退職」と書きます。
» 履歴書の書き方|派遣社員の職歴
会社都合の場合
会社都合により退職になった場合は「会社都合により退職」と記入してください。「会社都合」に当てはまるケースは以下の通りです。
- 退職を促された場合
- 倒産・リストラになった場合
- パワハラ・セクハラがあった場合
- 記載されていた労働条件との違いがあった場合
早期退職優遇制度等に応募した場合は、会社都合ではなく自己都合になります。
やむを得ない理由の場合
やむを得ず退職した場合は、理由を書きます。業務への支障が出る可能性があり、伝えていないと転職先に迷惑がかかることもあるからです。
- 病気
- 結婚
- 親の介護
病気が原因で退職した場合は、仕事への支障がないかを必ず記入してください。
通院が必要で仕事を休む場合は、本人希望欄に書きましょう。入社後に通院の協力を得やすくなります。
親の介護が理由で、勤務時間や勤務先など制限が出る場合は、本人希望欄にその旨を書いてください。条件は書きすぎると印象が良くないため、最低条件のみ記入します。
「親の介護のため」など理由を忘れず記入しましょう。
「退職」と「退社」どちらを使うべき?
履歴書には「退職」を使う方が望ましいです。どちらも「会社を辞める」という意味を持ちますが「退社」には「勤務を終えて会社を出る」という意味もあります。
「退職」は会社だけでなく、学校や病院、役所などを辞めた場合にも使用可能。転職用の履歴書を書く場合は「退職」を使いましょう。
履歴書の職歴欄の書き方【経歴別】
以下13種類の職歴の書き方を紹介します。自分に当てはまるものをチェックしてください。
合併した場合
会社が合併した場合は「転籍」扱いとなるため、記入例のように書きます。合併年月があいまいな場合は、企業ホームページで確認しましょう。
転籍と出向の違いは、以下の通りです。
- 転籍
- 在籍企業を退職して転籍先の社員となる
労働条件は転籍先に従う - 出向
- 籍を残したまま子会社や関連会社に配属
労働条件は出向元(元の会社)に従う
転籍の場合は、福利厚生も変わります。
分社した場合
分社した会社へ転籍する場合は「分社」したことと「転籍」したことを記入しましょう。元の会社を「退職」と記入する必要はありません。
分社とは?
事業やエリアを分けて、独立する子会社を作ること。法人税や消費税を節税できるメリットがあります。
出向した場合
出向した場合は「出向」と「帰任」の両方を記入します。出向先の業務内容も1行にまとめて記入してください。
出向と帰任はセットです。
- 出向
- 関連会社など、別の会社に一定期間勤務すること
- 転勤
- 同じ会社に所属しつつ別の勤務地に変わること
- 異動
- 部署や役職が変わること
社名変更した場合
社名が変わった場合は「〇〇株式会社(現 △△株式会社)」と記入しましょう。職務経歴書に社名を記入する場合も、書き方を統一してください。西暦や元号も、職務経歴書と統一します。
» 【見本付】職務経歴書の書き方とコツ
昇進・昇格した場合
会社で昇進した場合はアピールポイントとなるため必ず書きましょう。
「昇格」は記入しません。等級を書いても採用担当者は基準が分からないからです。「昇格」した事実は、面接等でアピールしましょう。
» 履歴書での昇格・昇進した場合の書き方
昇進と昇格の違いは、以下の通りです。
- 昇進
- 地位が上がること
平社員から主任
課長から部長など - 昇格
- 等級が上がること
役職はそのままで給与アップするなど
昇進や昇格は、仕事ができる証明になります。
別部署に異動した場合
異動歴を書かなくても問題はありません。しかし、内容によって書いたほうが良い異動歴もあります。
- 業務内容が変わった場合
- 応募先企業にアピールできる場合
書きたくない理由があれば、無理して書く必要はありません。
異動が多いと不利?
異動の回数が直接選考に響くことはありません。企業によっては幅広い知識を付けてもらうために、あえて異動させることもあります。
2~3年ごとの異動なら、深刻に考える必要はありません。
店舗異動・転勤した場合
店舗異動と転勤を職歴欄に書く必要はありません。異動と転勤だけで履歴書が埋まります。
異動や転勤内容でアピールできるポイントは、職務経歴書に記入しましょう。履歴書の職歴欄がギッシリ書かれていると、重要な部分が伝わりにくくなります。
» 【見本付】職務経歴書の書き方とコツ
派遣社員の場合
派遣社員として働いていた場合は、以下の3つを記入します。
- 登録した派遣元
- 実際の勤務地
- 担当業務
契約期間を終えて退社した場合は「契約期間満了」、契約期間中に自己都合で退社した場合は「一身上の都合により退職」と記入しましょう。
» 履歴書における派遣社員の経歴の書き方
「派遣社員期間」が短くて書きたくない場合
派遣社員期間が短くても、全ての経歴を記入しなくてはいけません。前後の職歴期間を延ばすのもNGです。年金手帳の社会保険加入履歴や源泉徴収票からバレてしまうこともあるので、正直に書きましょう。
» 履歴書に嘘を書いてもバレる理由
パート・アルバイトの経歴を持つ場合
パートやアルバイト経験を目立たせたくない場合は、1行にまとめて記入します。パートやアルバイトの場合、退職理由を記入する必要はありません。
リゾートバイトは「宿泊施設」、Uber Eatsは「配達業」など無難な言葉を選んでください。
詳しいバイトの内容は、面接で聞かれたときに答えましょう。
個人事業主(フリーランス)の経歴を持つ場合
個人事業主(フリーランス)の場合、開業届を提出しているかで職歴の書き方が変わります。
開業届を出している場合
開業届を出して活動していた場合は「個人事業主として開業」と記入します。事業を終えたときは「一身上の理由により廃業」と記入しましょう。
屋号とは
個人事業主が仕事をする上で使用する名前のこと。店舗名やペンネームなどを指します。
屋号はつけている場合のみ記入します。
開業届を出していない場合
開業届を出していなければ「個人事業主として活動」と記入します。フリーランスとしての仕事を終えた場合は「一身上の理由により活動停止」と記入しましょう。「廃業」ではなく「活動停止」という言葉を使います。
家業手伝いの場合
家業を手伝っていた場合は︎「家業である〇〇業に従事」と記入します。正式な雇用契約を結んでいた場合は、通常通り「〇〇株式会社 入社」と書いてください。
副業をしている場合
副業をしている場合、応募先企業が「副業NG」「どちらか分からない」なら書かないほうが無難です。日本で副業に理解のある会社は多くありません。
応募先企業が「副業OK」であれば、職歴に記入します。副業は面接で詳しく聞かれる可能性が高いです。今後の活動についても考えておきましょう。
» 履歴書における副業の正しい書き方
副業で得られた経験や知識があるとアピールポイントになります。
副業は会社にバレる?
副業はバレる可能性が高いです。こっそり続けていても、住民税の金額から会社に気付かれます。自分の会社が副業OKか分からない場合は、就業規則を確認するか上司に聞きましょう。
» 副業がバレる理由やタイミング
職歴に空白期間がある場合
働いていない空白期間がある場合は、職歴をごまかさず正確に記入しましょう。理由があって仕事に復帰できなかった場合は、1番下に書きます。
理由なく空白期間が延びてしまった場合は「一身上の都合により退職」と記入し、理由は書かなくてOKです。空白期間中にスキルアップのために行ったことがあれば、1~2行で記載してください。
» 空白期間がある場合の履歴書の書き方
理由があって仕事に復帰できなかった場合の例は以下の通りです。
スキルアップをしていた場合の例は以下の通りです。
空白期間は何ヶ月まで大丈夫?
一般的には半年以上期間が空いていると、面接で理由を聞かることが多いです。仕事をしていなかった理由は、正直に話すことが大切。面接では次の仕事への支障や、働く意欲などをアピールできるようにしましょう。
履歴書の職歴欄で採用担当者が見るポイント
履歴書の職歴欄では採用担当者が必ずチェックするポイントがあります。以下の3つを意識して書くことで、目に留まる履歴書を作れます。
- 全体の見やすさ
- ビジネスマナー
- 職歴の流れと業務内容
全体の見やすさ
履歴書の職歴欄は全体的な見やすさを意識しましょう。採用担当者は短い時間で履歴書を見るからです。
良い経歴を持っていても、字が汚かったり読みづらかったりすれば目も通してもらえません。以下のポイントを意識しつつ、美しい見た目の職歴に仕上げてください。
- 書き出しを揃える
- 文字サイズを揃える
- 改行なく1行に収める
見やすく書くことも書類を作成する上で大切なスキルです。文字サイズや書き出し場所を揃えるだけでも大きく印象が変わります。
担当業務など1行に収まるように文字数を調整してください。
ウェブ履歴書の場合は注意が必要です。旧字体を使うと文字化けする恐れがあります。
正確に表示されない場合は、新字体を使っても問題ありません。
- 旧字体:萬・燈・曾など
- 新字体:万・灯・曽など
バランスが悪い履歴書は読みづらく、目を通してもらえないこともあります。履歴書を書いた後、客観的に見て美しく整っているか確認してください
» 誰でも簡単に履歴書をきれいに書く方法
ビジネスマナー
履歴書では社会人としてのビジネスマナーも見られています。採用担当者はビジネスマナーのない人材を採用したいと思いません。
「株式会社」を「㈱」と省略したり、アピールポイントを赤ペンで書いたりするのはNGです。マーカーの使用もできません。
履歴書は正式な書類であるため、記入を間違えた場合は全て書き直しです。修正ペンや修正液はマナー違反となり「非常識」と思われてしまうのでやめましょう。
» 間違えた履歴書の正しい修正の仕方
マナーを守らなければ書類選考の通過はできません。
職歴の流れと経験した業務内容
職歴の流れから「キャリアアップしているか」を見られます。キャリアアップしていると、優秀な人材だと判断できるからです。
昇進や昇格経験がない場合は「プロジェクトリーダーを任された」などのアピールでもOK。社会人の経験が浅い場合は、業務内容や部署異動の経歴からスキルを評価されることもあります。
» 昇格・昇進した場合の履歴書の書き方
応募先に合った経歴を持っていれば業務内容でアピールしましょう。専門職の場合は学歴と職歴の関連性もチェックされます。
履歴書のフォーマットには気をつける
パソコンで履歴書を作成する場合、フォーマットには気をつけてください。市販の履歴書とフォーマットが違うと、書きたくない項目を削除していると思われる可能性があります。
インターネットからダウンロードする場合は、市販の履歴書と相違ないか確認してください。
» 履歴書を自作するメリットとポイント
履歴書の職歴欄は正しい書き方で書こう
履歴書の職歴欄は採用担当者が特に見るポイントです。間違った書き方をすると、ビジネスマナーのない人材だと思われてしまいます。
履歴書の職歴欄の基本的な書き方は以下の通りです。
- 学歴から1行空けて「職歴」と記入
- 入社年月を編年体式で記入
- 企業名をで記入
- 所属部署・担当業務を記入
履歴書の職歴欄は、経歴や状況によって書き方が変わります。この記事の内容に沿って、正しい書き方で作成してください。
» 転職に成功する履歴書の書き方と見本
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