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- 自己PRと長所はどこが違うの?
- 長所・短所の見つけ方が分からない
- 企業に評価される長所の書き方が知りたい
履歴書の長所・短所はセットとして考えることが重要です。内容に矛盾を起こしてしまうと、信頼性を失うことに繋がりかねません。
この記事では、履歴書で好印象を与える長所・短所の書き方を紹介します。記事の内容を読めば、自分の長所を採用担当者にうまく伝えられます。
長所を書くときは「結論、エピソード、仕事への活かし方」の順で書きます。短所の場合は「結論、エピソード、改善するためにどんな努力をしているか」を書いてください。
書類選考で企業に信頼される長所・短所の書き方を学んでおきましょう。
【履歴書】自分の長所・短所の書き方
履歴書の長所・短所は以下の順番で書くと効果的です。採用担当者に長所・短所がわかりやすく伝わります。
- 結論
- エピソード
- どう活かすか・どう向き合うか
①結論
採用担当者は忙しい中で履歴書を見ているため、まず結論から書くようにします。誰が見ても分かりやすく伝わるように「長所:責任感が強い」などと記入してください。
結論+エピソードの書き方は、自己PRや志望動機でも同じです。
» 履歴書の志望動機の書き方・手順
②エピソード
次の行には具体的なエピソードを記入し、自分の長所に根拠を持たせましょう。エピソードはできるだけ仕事に関するものを選びます。
プライベートや学生時代の体験でも問題はありません。しかし、採用担当者がイメージがしやすいように仕事関係がおすすめです。
短所のエピソードは自分で解決できる程度の小さな失敗談を記入しましょう。
③どう活かすか・どう向き合うか
最後の締めの文には以下の内容を記入します。
- 長所の場合:仕事でどう活かせるか
- 短所の場合:どう向き合うか
誰にでも短所はあります。自分の悪いところを自覚して改善しようとする意思が伝わればOKです。
短所がマイペースの場合「周りをよく見て、ペースを合わせる努力をしている」などと記入しましょう。致命的な短所を記入するのはNGです。
» 履歴書に書いてはいけない長所・短所
履歴書で好印象な長所・短所を書くコツ
履歴書の長所・短所で採用担当者に好印象を与えるにはコツがあります。以下の7つを押さえておきましょう。
- 簡潔に書く
- 一貫性を意識する
- 自分の言葉を使う
- 他人からの評価を書く
- 企業への関連を意識する
- インパクトのあるエピソードを書く
- 長所にも短所にも取れるものを選ぶ【面接対策】
簡潔に書く
履歴書の長所・短所は簡潔に書きます。長文で書くと魅力が伝わりにくいからです。
結論を書いた後は、2〜3文程度にまとめましょう。ストレスを感じない程度の文字量を意識してください。
文章の長さは1文を40文字程度にまとめると分かりやすくなります。回りくどい文章は伝わりにくいため、短くまとめるように意識しましょう。
一貫性を意識する
履歴書に書く長所・短所には一貫性を持たせます。一貫性のない長所・短所だと、どんな特徴を持つ人なのか伝わらないからです。
長所は「リーダーシップがある」なのに短所を「優柔不断」などと書いてはいけません。長所・短所に矛盾が生じており、一貫性がないからです。
長所・短所は1つに絞ってください。たくさんの長所・短所が思い浮かんでも、すべて記入してしまうのは逆効果です。
一貫性を意識して、伝わりやすい長所・短所を書きましょう。
「自覚している性格」も同じ欄の場合
履歴書によっては長所・短所に「自覚している性格」も同じ欄に書く場合があります。「自覚している性格」と記入されている場合は、長所と短所の両方記入しましょう。
文字量が多くなりすぎないように、下書きしてからバランスを考えて書いてください。
» 履歴書の下書き方法と失敗しないコツ
自分の言葉を使う
履歴書の長所・短所は、自分の言葉で記入することが大切です。インターネットの例文を真似しただけでは、他の応募者と差別化できません。
採用担当者は多くの応募者を見ています。インターネットの情報を真似しているものなのか、すぐに判断可能です。
オリジナリティのある長所・短所で採用担当者の興味を引き出してください。
» 転職に成功する自己分析のやり方
他人からの評価を書く
長所や短所は自己評価ではなく他人からの評価を書きましょう。他人からの評価を書くと信頼感が増します。
以下のような仕事関係者から聞いたエピソードを選ぶのがおすすめです。
- 上司
- 同僚
- 部下
- 取引先の人
客観的に見られた自分の姿は周りから見た本当の姿とも言えます。周りから悪い癖を指摘された場合は素直に改善を心がけましょう。
他人からの評価は、転職先でも同じように思われる可能性があります。
企業への関連を意識する
インパクトのあるエピソードを書く
採用担当者に自分の印象を残すためにもインパクトのある文章を書いてください。履歴書に書かれる長所・短所の多くは似たり寄ったりだからです。
採用担当者の記憶に残る文章を作るためにも以下の2つを意識しましょう。
- 1文目にこだわる
- 表現を変える
1文目のこだわりは最重要。最も時間をかけて考えるべき文章です。
採用担当者は最後まで読んでくれるか分かりません。書き出しで心をつかむ必要があります。
ありきたりな表現は避けましょう。「誰にでも優しい」ではなく「半年に一度は高齢の方に道を聞かれる」と書くだけで人柄が具体的に想像できるようになります。
こだわり抜いた長所は採用担当者の記憶に残ります。
長所にも短所にも取れるものを選ぶ【面接対策】
長所や短所は必ずセットで考えます。言い方次第で長所にも短所にも使えるものを選ぶことがポイントです。
長所が決まった場合は、言い方を変えて短所を作りましょう。長所と短所が矛盾してしまうと、回答内容が信頼されず選考で不利になります。
短所が先に決まった場合は言い換えて長所を作りましょう。
例えば履歴書に「長所=コツコツと継続できる」と記入します。次に面接で「短所=飽きっぽい」と答えてしまった場合「コツコツ努力ができるのに飽きっぽい」では矛盾が起きてしまいます。
意識していないとやりがちなミスですが、社会人として信頼されなければ内定はつかめません。必ず長所と短所はセットで考えてください。
書類選考突破の確率を上げる方法
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履歴書に書いてはいけない長所・短所
履歴書の長所や短所に書いてはいけない内容は以下の通りです。
- 正直な短所
- 企業に合わない長所・短所
- 自分へのハードルを上げる長所
正直な短所
履歴書には正直に短所を書いてはいけません。正直に短所を書いてしまうと、採用担当者に魅力が何も伝わらないからです。
短所を聞かれて「遅刻癖がある」と素直に書くのはNG。正直なことは大切ですが、選考の場では不利になります。
短所は嘘を書けばいいのではなく、自分の長所を言い換えて短所を作りましょう。長所が「堅実」とすると、短所は「頭が固い」「柔軟な考えが苦手」などが挙げられます。
短所を書くときのポイントは、長所の言い方を変えて悪い印象を与えないことです。
企業に合わない長所・短所
企業の特徴に合わない長所・短所を書くのは意味がありません。関連のない長所・短所だと採用する判断基準にならないからです。
「足が早い」という長所を書いても、事務職に応募している場合には効果が薄いです。それどころか、長所・短所の意図を理解していないということでマイナス評価を受ける可能性があります。
履歴書の長所・短所には、必ず企業の特徴に沿った内容を記入しましょう。
» 転職が成功する企業研究のやり方
自分へのハードルを上げる長所
履歴書に長所を記入する場合、自分へのハードルを上げるような内容はやめましょう。面接時に詳しく聞かれた場合、食い違いが出てきてしまいます。
長所に「論理的な考えができる」と書いて面接で聞かれた場合、論理的に答えられなければ印象は下がります。嘘をついたと判断される場合もあるので注意が必要です。
» 履歴書に嘘を書くのは絶対ダメな理由
必ず自分の身の丈に合った長所を記入してください。面接で聞かれた場合でもスムーズに答えられる内容がベストです。
面接まで想定した内容の長所を記入しましょう。
履歴書の長所・短所で採用担当者が見るポイント
履歴書の長所や短所を見るときに採用担当者が注目するポイントは4つです。
- 自己分析力と説得力
- 仕事に活かせる長所はあるか
- 社風・応募職種に合っているか
- 短所をカバーできる能力があるか
自己分析力と説得力
長所・短所では「自己分析力」と「説得力」が求められます。
ただ思いついたものを書くのはNG。自分の性格をよく分析し、長所や短所の具体的なエピソードまで書く必要があります。
エピソードの選ぶときは企業の求める人物像に合ったものをアピールしましょう。短所は長所と矛盾しないものを選びます。
»転職に成功する企業研究のやり方
「特になし」はNG
長所・短所の「特になし」はNGです。「自分の長所が見つけられない=自己分析力がない」と伝えることになります。長所は短所の裏返しで考えられるので必ず記入しましょう。
» 履歴書で空欄を作らないための対処法
仕事に活かせる長所はあるか
採用担当者は応募者の長所が仕事に活かせるか見ています。仕事に活かせる長所を持っていれば、会社にとってメリットがあるからです。
履歴書では企業にメリットのある長所を記入しましょう。採用担当者にメリットを感じさせられれば、書類選考突破の可能性は広がります。
社風・応募職種に合っているか
採用担当者は長所・短所から社風に合うか見ています。「就職活動はお見合い」とも言われるように、企業との相性は大切です。
人それぞれ合う・合わない企業があるので、採用担当者は長所・短所から相性を見極めます。勢いのあるベンチャー企業を受けるなら「おおらか」な人よりも「ポジティブ」な人の方が社風に合っています。
長所・短所欄で意識することは「応募企業との相性の良さ」です。社風や応募職種から、どんな人材を求めているかを考えましょう。
長所・短所を書くときは必ず企業分析も行ってください。
短所をカバーできる能力があるか
履歴書に短所を記入した場合、しっかりとカバーできる力があるか見ています。短所を記入しても、カバーできるなら問題はないからです。
履歴書に短所を記入するなら必ず前向きな内容も書いてください。改善するための努力や対策を書くことで、対応力があると判断されます。
必ずしも短所を書くことがマイナスになるとは限りません。
履歴書に書く長所・短所の見つけ方
長所を空欄で出すのは謙虚ではなく自己分析不足です。誰にでも長所・短所は必ずあります。
自分の長所や短所が分からないときは以下3つの方法から考えてみましょう。
- 両親や友人に聞く
- 仕事で褒められたことを書く
- 短所を言い換えて長所を作る
両親や友人に聞く
長所や短所が思いつかない場合は周りの人に聞いてみましょう。周りの意見を聞くことで自分では気付かなかった長所を理解できます。
自分だけで思いつく長所・短所だと信憑性も薄いです。周りから見たら長所ではないこともあり得るので注意してください。
仕事で褒められたことを書く
仕事で褒められたことを思い出すのもおすすめです。他の人よりも評価された部分と言えるので自信を持って記入しましょう。
仕事で評価されたことやこだわりを持って取り組んだ仕事など、思いつく限り書いてみてください。長所・短所は経験に基づいたエピソードが必須なので、具体的に思い出しましょう。
短所を言い換えて長所を作る
短所は言い方を変えて長所に変換できます。例えば「飽き性」は「好奇心旺盛」とも言えるからです。
長所と短所の言い換え例を一覧にして紹介します。
長所 | 短所 |
几帳面 | 細かいことが気になる |
おおらか | マイペース |
ポジティブ | 楽観的 |
慎重に判断 | 臆病 |
面倒見がいい | おせっかい |
行動力がある | せっかち |
向上心がある | 自意識過剰になる |
柔軟に対応できる | 優柔不断 |
集中力が高い | 周りが見えなくなる |
論理的な考えができる | 理屈っぽい |
長所と短所はセットで考えてください。
長所と短所は、矛盾しないように注意しましょう。
履歴書に書く自分の長所と自己PRの違い
長所と自己PRはどちらも自分の良い面を伝えるものです。しかし長所と自己PRには以下のような違いがあります。
表現するもの | 具体例 | |
長所 | 人柄 | 責任感がある コツコツ努力する |
自己PR | 自分を採用するメリット | キーボード入力が早い △△の専門知識がある |
長所は「人柄」を表現
長所には自分の性格を記入し、どんな人柄か伝えます。例えば「コツコツ努力」する人は、真面目でおとなしそう。「明るい」人は友達が多そう、などと想像できます。
採用担当者は長所から人柄をイメージして社風に合っているかを判断します。
採用担当者の受けがいい長所
「素直」「ポジティブ」「気配りができる」などの長所は採用担当者から受けが良くなります。共通しているのは「一緒に仕事をしたい」と思えることです。
長所欄では一緒に仕事をしやすいメンバーであることをアピールし、自己PRには技術的なアピールポイントを書きましょう。
自己PRは「自分を採用するメリット」を表現
自己PRでは自分のスキルや経験を記入して採用するメリットを伝えます。応募職種から自分の活かせるスキルを考え、転職後どう活躍できるかを表現しましょう。
企業の求める人物像についても研究し、当てはまるスキルを書いてもOKです。
» 履歴書における受かる自己PRの書き方
自己PRで自分の志望動機ばかり書いてしまうのはNGです。あなたを採用することでどのようなメリットがあるのかを書きましょう。
» 自己PRと志望動機の違いと書き方
履歴書の長所・短所で採用担当者にアピールしよう
履歴書の長所・短所欄には以下の順で書きましょう。採用担当者に魅力がわかりやすく伝わります。
- 結論
- エピソード
- どう活かすか・どう向き合うか
採用担当者に好印象を与えるためにも、長所・短所を考える際には以下のポイントを押さえてください。
- 簡潔に書く
- 一貫性を意識する
- 自分の言葉を使う
- 他人からの評価を書く
- 企業への関連を意識する
- インパクトのあるエピソードを書く
- 長所にも短所にも取れるものを選ぶ【面接対策】
履歴書に書く長所・短所は書類選考を突破するための大切な項目です。印象の悪くなるような内容を書かないように注意しましょう。
履歴書は長所・短所以外にも書くべき項目がたくさんあります。書き方に不安のある人は以下の記事をご覧いただき、魅力的な履歴書を作成して転職成功の可能性を広げてください。
» 転職に成功する履歴書の書き方と見本
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