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- 高卒認定は履歴書のどこに書けばいいの?
- 高卒認定は中卒?高卒?
- 高卒認定は就職・転職に影響する?
高卒認定を取得したものの、履歴書ではどこに書いたらいいか迷いますね。就職や転職で有利に働くのかどうかも気になります。
そこで高卒認定の履歴書への書き方や就職・転職する際の注意点を解説しました。
この記事を読めば高卒認定を履歴書に書く時に迷うことはありません。
高卒認定は学歴欄と資格欄の両方に書くのがおすすめです。高卒認定をどこに書くのかではなく、高卒認定に至った経緯を面接で答えられるようにしておくことが大切です。
高卒認定は履歴書の学歴欄・資格欄どちらに書いてもOK
高卒認定は履歴書の学歴欄と資格欄のどちらに書いてもOKです。
高卒認定は高校卒業と同等以上の学力があると文部科学省が認めるもの。英検や簿記などの特定分野の知識や技能を証明する資格とは性質が異なります。
厳密には高卒認定も資格です。しかし履歴書の記入欄で資格にこだわる必要はありません。
高卒認定とは
高卒認定は文部科学省が主催する資格試験。正式名称は「高等学校卒業程度認定試験」です。合格すると「高校卒業者と同等以上の学力がある」と認められ、大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。就職や資格試験などにおいても、高校卒業者と同等に扱われるよう国から働きかけがされています。
履歴書の学歴欄への書き方
高卒認定を学歴欄に書く場合には次のように記入します。
学歴 | |
平成◯年3月 | ◯◯中学校 卒業 |
平成◯年4月 | ◯◯高等学校 入学 |
平成◯年△月 | ◯◯高等学校 中途退学 |
平成◯年▲月 | 高等学校卒業程度認定試験 合格 |
平成◯年4月 | ◯◯大学◯◯学部 入学 |
履歴書の資格欄への書き方
高卒認定を資格欄に書く場合には次のように記入します。
資格 | |
平成◯年▲月 | 高等学校卒業程度認定試験 合格 |
学歴欄・資格欄の両方へ書く場合
学歴欄と資格欄の両方に高卒認定を書く場合は、学歴欄の記入内容をカッコ()で囲みます。カッコ()で囲むことで、同じ情報をあえて重複して記入していることが採用担当者に伝わりやすくなります。
学歴 | |
平成◯年3月 | ◯◯中学校 卒業 |
平成◯年4月 | ◯◯高等学校 入学 |
平成◯年△月 | ◯◯高等学校 中途退学 |
(平成◯年▲月 | 高等学校卒業程度認定試験 合格) |
平成◯年4月 | ◯◯大学◯◯学部 入学 |
資格 | |
平成◯年▲月 | 高等学校卒業程度認定試験 合格 |
学歴欄と資格欄の両方に書くのがおすすめ
高卒認定は学歴欄と資格欄の両方に書くのがおすすめです。学歴欄に書くことで大学等に進学した場合の学歴の流れがわかりやすくなります。
進学しない場合でも、高校中退後に高卒認定資格取得に励んだことをアピールできる材料になります。どちらか一方を採用担当者が万が一見逃した場合にも、両方に書いておけば気づいてもらえるようになります。
履歴書に高卒認定を書く場合の注意点
高卒認定に合格した場合の最終学歴は「中卒」です。就職(または転職)では、面接で採用担当者に好印象を与えられるかが内定獲得のカギとなります。
最終学歴は「中卒」
高校を中退し、高卒認定に合格した場合の最終学歴は「中卒」です。高卒認定に合格しても最終学歴は「高卒」になりません。
「中卒」が嫌な場合は、新たに学校へ入学・卒業することを考える必要があります。
» 最終学歴を「中卒」ではなくする方法
就職対策は面接が重要
高卒認定を履歴書に記載する場合には、面接対策が重要です。
「高等学校中退」はネガティブな印象を与えてしまいます。しかし面接で採用担当者が抱く不安を払拭し、自分の強みや熱意を伝えられれば採用される可能性が高くなります。
面接では次のような質問が予想されます。
- なぜ高校へ行かなかったのか
- どうして高校を中退したのか
- 高校を中退後は何をしていたのか
- 高卒認定を取得したのはなぜか
- 進学せず就職を選んだのはなぜか
どの質問に対しても、ポジティブな返答を準備しておきましょう。特に「高校を中退した理由」については必ずと言っていいほど聞かれます。
病気や怪我での長期入院、家庭の事情(金銭問題、介護など)、中退せざるを得ない事情があった場合にはそのことを伝えましょう。
「学校に行くのが嫌だった」など、具体的な理由がない場合も多いですね。
その場合は次の3つを意識しましょう。
- 高卒認定合格をアピール
- 自分の強みや熱意をアピール
- 面接の基本的マナーを守る
高卒認定合格をアピール
高卒認定は試験に合格した人だけが履歴書に記載できる国家資格です。面接では高卒認定に合格したことを、自信を持ってアピールしましょう。
- 高卒認定に合格するために頑張ったこと
- 高卒認定の勉強を通して得たもの
高卒認定を取得した経緯や得たものをアピールできれば、採用担当者は努力の過程や行動力、計画性や判断力などを評価してくれます。
自分の強みや熱意をアピール
自分の強みをアピールしましょう。採用担当者は仕事を長く続けてくれるか、コミュニケーションは適切に取れるかなどを心配しています。
心配を払拭できるような強みをアピールできるといいですね。応募企業で活かせる資格や経験がある場合も、積極的にアピールしてください。
面接では熱意を伝えることも重要です。
高校中退後に高卒認定を取得し、就職(または転職)に至った考え方や行動の変化、今の思いを熱意を持って伝えましょう。
面接の基本的マナーを守る
面接での基本的なマナーは絶対に守りましょう。
- 服装
- 髪型
- 到着時間
- 携帯電話の電源を切る
- 挨拶
面接で注意すべき点は必ずチェックしてください。
面接に不安がある場合
面接に不安があるなら転職エージェントを利用しましょう。転職エージェントでは企業や求職者に合わせた面接対策も行ってくれます。転職エージェントは無料なので、転職に成功したいならぜひ利用してください。
» 転職エージェントおすすめランキング
高卒認定のQ&A
高卒認定で就職や転職を考えた場合によくある質問をまとめました。
高卒以上の求人には応募できる?
基本的に高卒認定では「高卒以上」の求人に応募できません。しかし文部科学省では次のような働きかけを行っています。
就職・資格試験等においても高校卒業者と同等に扱われるよう、経済界等に働き かけ、社会的通用性を高めるよう努めている。
文部科学省|高等学校卒業程度認定試験
文部科学省からの働きかけにより、高卒認定を高卒以上と同等に扱ってくれる企業も増えています。
高卒認定でも応募可能か、希望する企業に確認してみましょう。
電話で質問する場合、電話対応してくれる方が高卒認定を詳しく知らない場合もあります。電話をする前に高卒認定について説明できるよう準備しておきましょう。
スムーズに答えられれば「物事をしっかり準備できる人物だ」と好印象を与えられる場合もあります。
高卒認定でも働ける就職先は?
応募条件が次のような場合は高卒認定でも応募できます。
- 高卒程度以上
- 高校卒業と同程度の学力を有する者
- 学歴不問
学歴ではなく、特定の資格を持っている人が応募条件になっている場合もあるので内容はよく確認しましょう。
履歴書に高校中退を書かなくてもよい?
履歴書に高校中退を書かないのはNGです。学歴を偽るのは学歴詐称になり、せっかく入社しても退社せざるを得なくなったり、居心地の悪い思いをすることになります。
採用前にバレれば「嘘をつく人」をいう印象を与えてしまい、採用される可能性は無くなるでしょう。学歴は正しく、正確に記入することが大切です。
» 履歴書に嘘は書いてはいけない理由
最終学歴を「中卒」ではなくしたい場合は?
通信制高校に入学・卒業することで、最終学歴を「高卒」にできます。
通信制高校は入学のハードルが低かったり、自分のペースで単位を取得できたりすることも多いです。通学日数を抑えて卒業できる場合もあります。
どうしても最終学歴を「高等学校卒業」にしたい場合は、通信制高校も視野に入れましょう。
高卒認定の合格者には、大学・短大・専門学校の入学資格も付与されます。
高卒認定の勉強や日常生活から興味のある分野が出てきた場合には、大学や短大、専門学校へ進学するのも選択肢の一つです。専門学校を卒業した場合「◯◯専門学校 卒業」と最終学歴を変えられます。
合格証明書のもらい方は?
高卒認定の合格証明書は、文部科学省へ申請してもらいます。
» 高卒認定試験合格証明書交付願
申請には次の書類が必要です。
- 収入印紙(手数料):1通250円
- 返信用封筒:角形2号・切手を貼っておく
- 戸籍抄本など:本籍地・氏名に変更が合った場合のみ
合格証明書が届くまでには、申請書類が文部科学省に届いてから1週間程度かかります。早めに申請しておきましょう。
高卒認定の履歴書の書き方は簡単
高卒認定の履歴書の書き方は簡単です。
決まった書き方はなく、経歴欄と資格欄のどちらか一方に書いてもOK。経歴欄と資格欄の両方に重複して書いても問題ありません。
経歴欄と資格欄の両方に書くのがおすすめです。
経歴欄と資格欄の両方に記入すれば学歴の流れの違和感が無くなり、採用担当者の見落としも防げます。
高卒認定は履歴書のどこに書くかよりも、面接で採用担当者が納得できる回答をできるかが重要です。採用担当者に好印象を与えられるよう、面接の準備も怠らないようにしましょう。
» 転職に成功する履歴書の書き方と見本
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