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退職理由の書き方によっては、応募先企業に悪い印象を与えてしまうケースがあります。ネガティブな退職理由があった場合、職務経歴書へどのように記載すればいいのか迷う人は多いです。
この記事では、職務経歴書の「退職理由・転職理由」の書き方を解説します。記事を参考にすれば、採用担当者にポジティブな印象で退職理由を伝えられます。
職務経歴書の「退職理由・転職理由」を、無理に記載する必要はありません。「退職理由・転職理由」のない職務経歴書を使うのも一つの方法です。
» 【見本付】職務経歴書の書き方とコツ
自己都合退職であれば「一身上の都合により退職」と書けば問題ありません。
職務経歴書の「退職理由・転職理由」を書くべきケース
「退職理由・転職理由」を職務経歴書に書くべきケース、または書いたほうがいいケースは以下の3つです。
- 企業から指定がある場合
- フォーマットに記載がある場合
- ネガティブな印象を与える場合
企業から指定がある場合
応募先企業から「退職理由・転職理由」を記載するように指定がある場合は従ってください。記載しないと「ルールの守れない人」と思われるからです。
企業は「なぜ退職するのか」「転職する動機は何か?」を知りたがっています。理由を知ることで、採用に値する人材なのか判断するためです。
フォーマットに記載がある場合
市販の職務経歴書を使って書く場合、フォーマットに「退職理由・転職理由」の欄があるなら記載しましょう。空欄にするのはNGです。
「退職理由・転職理由」を空欄にすると、採用担当者に「何か問題があるのでは?」と感じさせてしまいます。特に問題がない場合は、基本の型を使って「退職理由・転職理由」を記載すればOKです。
» 「退職理由・転職理由」の基本の型
ネガティブな印象を与える場合
職務経歴書の内容からネガティブな印象を与えそうなら「退職理由・転職理由」を書きましょう。ネガティブな印象だと書類選考が不利だからです。
以下の状況はネガティブな印象を与える可能性があります。
- 転職回数が多い
- 短期離職している
- 職歴に空白期間がある
説明がないと「働く意欲がない」「何か問題がある」と感じさせてしまいます。「退職理由・転職理由」で詳しく説明して、ネガティブな印象を払拭しましょう。
» 職務経歴書の「退職理由・転職理由」の例文
「退職理由・転職理由」の記載は必須ではない
職務経歴書には「退職理由・転職理由」がなくてもOKです。パソコンで自作する場合は「退職理由・転職理由」を作らないのも一つの方法。指定がない限り、無理して書く必要はありません。
» 【見本付】職務経歴書の書き方とコツ
職務経歴書の「退職理由・転職理由」の書き方
ネガティブな退職理由がない場合は、基本の型を使って「退職理由・転職理由」を記入します。退職理由に合わせた基本の書き方は以下の通りです。
- 自己都合退職
- 「一身上の都合により退職」
- 会社都合退職
- 「会社都合により退職」
- 契約期間満了
- 「契約期間満了につき退職」
自己都合退職「一身上の都合により退職」
自己都合退職の場合、職務経歴書の「退職理由・転職理由」には「一身上の都合により退職」と書きます。自己都合退職とは、自分から志願して退職した場合です。
「病気のため」「結婚のため」など、労働者側の事情による理由も自己都合退職に該当します。やむを得ない事情の場合は、理由を詳しく書きましょう。
» 職務経歴書の「退職理由・転職理由」の例文
「一身上の都合により退職」はもっとも多く使われる書き方です。
会社都合退職「会社都合により退職」
会社都合で退職した場合は「会社都合により退職」と書きます。会社都合退職とは、以下のような場合です。
- 会社の倒産
- 大量リストラ
- 事業所の廃止・移転
- 会社からの解雇通達
- 労働条件が求人票と著しく異なる
会社に責任があり、退職を余儀なくされた場合は「会社都合により退職」と書いてください。
» 会社都合退職とは?
契約期間満了「契約期間満了につき退職」
期間を定められた雇用形態だった場合、職務経歴書の「退職理由・転職理由」には「契約期間満了につき退職」と書きます。期間を定められた雇用形態とは以下の場合です。
- 派遣社員
- 契約社員
- 期間社員
- 臨時社員
契約期間前に自ら退職を願い出た場合は自己都合退職になります。「一身上の都合により退職」と書いてください。
会社から契約更新の打診を断って期間満了した場合は「契約期間満了につき退職」と書きます。
職務経歴書の「退職理由・転職理由」を書くコツ
職務経歴書の「退職理由・転職理由」を記入する際には、以下のコツを押さえましょう。採用担当者に良い印象を与えます。
- 退職する理由を見つめ直す
- ポジティブに書く
- 不利になる理由は書かない
- 退職理由を志望動機に変換する
退職する理由を見つめ直す
職務経歴書を書く前に、退職する理由を見つめ直しましょう。理由を整理することで、どのように書くべきか対策が見えてきます。
魅力的な職務経歴書を書くためには自己分析が必須です。必ず自己分析を行い、キャリアの棚卸しをしましょう。
» 転職に成功する自己分析のやり方
自己分析は退職する理由を見つめ直すきっかけになります。
ポジティブに書く
職務経歴書の「退職理由・転職理由」は、ポジティブな印象を与えるように書きましょう。ネガティブな印象を与えると、書類選考に悪い影響が出ます。
以下のようにネガティブな退職理由を羅列してはいけません。
- 給料が低かった
- 休みが少なかった
- モチベーションが上がらなかった
ネガティブな言葉はポジティブな書き方に変換してみてください。例えば以下の通りです。
ネガティブ | ポジティブ |
仕事がつまらない | 新しい仕事に挑戦したい |
労働条件が悪い | ワークライフバランスを整えたい |
給料が低い | キャリアアップを目指したい |
ネガティブな退職理由をそのまま書かないように注意しましょう。
不利になる理由は書かない
職務経歴書に書くと不利になりそうな退職理由なら、書かないほうが無難です。あえて不利になる内容を記載する必要はありません。
以下のような退職理由だと書類選考で不利になります。
- 人間関係のトラブル
- 仕事に適応できなかった
- 職場で問題を起こしてしまった
仕事に対する能力や人間性を疑われる退職理由を書くのはやめましょう。別の視点で退職理由を探してみてください。
退職理由を志望動機に変換する
職務経歴書の「退職理由・転職理由」を志望動機に変換しましょう。退職理由が志望動機に繋がると、ポジティブな印象を与えます。
「仕事がつまらなくなった」という退職理由を持っているなら「仕事の幅を広げたい」。「給料が低かった」のが転職理由なら「キャリアアップを目指したい」と書いてください。
» 職務経歴書の志望動機の書き方
退職理由を志望動機に繋げることで「ポジティブな理由でうちの会社を選んでくれた」と感じてもらえます。
職務経歴書の「退職理由・転職理由」の例文
職務経歴書の「退職理由・転職理由」の例文を状況別に紹介します。該当する退職理由の例文を参考に、自分なりのアレンジを加えてください。
パワハラ
退職理由がパワハラの場合は「一身上の都合により退職」と書いてください。退職理由がパワハラでも、職務経歴書にそのまま書いてはいけません。書面でパワハラと判断するのは難しいからです。
パワハラと書いてしまうと「少しのことでもパワハラと騒ぐ人」と感じさせる可能性があります。めんどくさい人材と感じさせてしまうのは印象が良くありません。
面接で退職理由を詳しく聞かれた場合でも「パワハラがあった」と伝えないように注意しましょう。面接時に聞かれた場合、スムーズに答えるためにも別の理由を事前に考えてください。
人間関係
職場の人間関係で不備があった場合でも、職務経歴書には「一身上の都合により退職」と書きましょう。人間関係のトラブルは、採用担当者に良い印象を与えません。
人間関係のトラブルを書いてしまうと「何か問題を起こすかもしれない」「職場に馴染めないかもしれない」と感じさせます。雰囲気を崩しそうな人を採用するのは、会社にとってリスクです。
ネガティブな内容をあえて職務経歴書に記載する必要はありません。
結婚・出産
結婚や出産で退職した場合は「結婚に伴い退職」「出産に伴い退職」と書きます。結婚や出産での退職は、ポジティブな印象を与えるからです。
結婚や出産は「やむを得ない事情」に値します。「仕方なく辞めたのであれば問題ないはず」と思われるのです。
男性の場合
男性が「結婚に伴い退職」と書く場合は気をつけてください。女性のように出産がないため、面接官は退職理由を詳しく知りたがります。「安定的に働ける仕事に就くため」など面接でスムーズに答えられるよう準備しておきましょう。
病気・体調不良
病気や体調不良などで退職した場合は、職務経歴書に「一身上の都合により退職」または「病気治療のため退職」と書きます。「病気治療のため退職」と書いた場合「現在は完治しており、業務に支障はございません」と書いておくと安心です。
病気が完治していれば、あえて伝える必要はありません。「一身上の都合により退職」と書けばOKです。
短期離職
短期離職の経験がある場合「一身上の都合により退職」と書くのはおすすめできません。採用担当者に「何か問題がある」「仕事が続かない人」と感じさせてしまうからです。
やむを得ない事情があるなら、正直に書きましょう。「親の介護のため退職」「病気治療のため退職」と書けば、採用担当者も納得します。
本人希望による退職なら、前向きな理由を書いてください。ネガティブな理由を書くと、採用担当者に悪い印象を与えます。
「給料が安かったため」ではなく「キャリアアップのため」と書きましょう。
転職回数が多い
職歴に転職回数が多い場合は、納得できる退職理由を書きましょう。転職回数が多いことにネガティブな印象を持つ採用担当者はたくさんいます。
「マイナビ転職のインタビュー」によると、採用担当者が多いと感じる転職回数は以下の通りです。
- 20代で3回以上
- 30代で3~5回
3回以上の転職を経験している場合は注意してください。「一身上の都合により退職」とだけ書いてしまうと、採用担当者に「忍耐力がない人」という印象を与えます。
空白期間がある
職歴に空白期間がある場合、職務経歴書には何を行っていたか書きましょう。空白期間があると、採用担当者は気になります。
特に6ヶ月以上の空白期間がある場合、採用担当者にマイナスのイメージを与える可能性も。しかし、離職期間をごまかすのは経歴詐称になるためいけません。
「資格勉強のため退職」のように、何を行っていたか明確にしてください。
職歴に一貫性がない
職歴に一貫性がない場合、職務経歴書の書き方には工夫が必要です。「計画的にキャリアを歩めていない」と採用担当者に感じさせてしまいます。
職務経歴書には、どのような考えがあって退職を決意しているか書きましょう。「コミュニケーションスキルを活かし、営業職に就くため退職」と書いてあれば、前職が接客業でも納得です。
「退職理由・転職理由」に書けない場合は、自己PRに書いてください。職務経歴書に長々と理由を書くのも良くありません。
»「 受かる」自己PRの書き方と例文
スキルアップのため
前職を辞めた理由が「スキルアップのため」なら「退職理由・転職理由」に詳しく書きましょう。スキルアップは仕事に対する前向きな姿勢を感じさせられるからです。
「資格取得のため退職」「〇〇職に転職するため退職」と書けば、採用担当者に良い印象を与えます。「一身上の都合により退職」と書くのはもったいないです。
仕事内容への不満
前職の仕事内容に不満があって退職した場合、ストレートに理由を書いてはいけません。採用担当者にネガティブな印象を与えるからです。
「一身上の都合により退職」と書くか、ポジティブな言い回しに変換して書きましょう。「仕事がつまらなかったため」ではなく「新しい仕事に挑戦するため」と書いてください。
労働条件の悪化
会社の労働条件が悪くなって退職した場合は「一身上の都合により退職」と書いてください。「労働条件の悪化により退職」と書いても、採用担当者は良い印象を持ちません。
「会社に何かあった場合、貢献してくれない」と感じる採用担当者もいます。「一身上の都合により退職」もしくは、前向きな理由に変換して書くのが無難です。
入社後、求人票に書いてある労働条件と著しく異なっていた場合は「会社都合により退職」と書けることもあります。
会社の業績悪化
会社の業績が悪くなって退職を決意した場合は「一身上の都合により退職」と書きましょう。「業績が悪くなったから辞める」というのは、採用担当者に良い印象を与えません。
会社が倒産した場合は、会社都合での退職になります。「会社都合により退職」または「会社倒産により退職」と書いてください。
前向きな理由に変換して書くのもおすすめです。「新しい仕事に挑戦するため退職」と書けば、ポジティブな印象を与えます。
職務経歴書の「退職理由・転職理由」で見られるポイント
職務経歴書の「退職理由・転職理由」から、採用担当者が注目するポイントは次の3つです。見られているポイントを意識しながら「退職理由・転職理由」を書きましょう。
- 仕事への姿勢・考え方
- 志望動機と一致しているか
- 入社後に短期離職しないか
仕事への姿勢・考え方
採用担当者は職務経歴書の「退職理由・転職理由」から、仕事への姿勢や考え方を感じ取ります。仕事に前向きな人材を採用したいと考えているからです。
前向きな退職理由を持っていれば将来性のある人材だと判断され、書類選考突破の可能性が上がります。企業がどのような人材を求めているのか、考えながら退職理由を書いてみてください。
仕事への姿勢や考え方が企業にマッチしていれば、採用担当者に好印象を与えます。
志望動機と一致しているか
採用担当者は職務経歴書の「退職理由・転職理由」と志望動機に一貫性があるか見ています。一貫性がないと、信頼できない人材と判断できるからです。
例えば「仕事の幅を広げたい」が退職理由なのに「ワークライフバランスを整えられそう」という志望動機はいけません。仕事をしたいのかプライベートを充実させたいのかわからないからです。
「退職理由・転職理由」と志望動機はセットで考えることが大切です。職務経歴書全体に一貫性を持たせてください。
» 職務経歴書の志望動機の書き方
入社後に短期離職しないか
採用担当者は職務経歴書の「退職理由・転職理由」を見て、短期離職の可能性がないか見ています。すぐに辞める人材を採用したくはないからです。
企業は人材の採用・育成にコストをかけています。すぐに辞められると、無駄なコストを使うことになるのです。
企業側がリスクをかけたくないのは当然のこと。転職回数が多かったり短期離職の経歴があったりする場合は「退職理由・転職理由」を特に注目しています。
職務経歴書の「退職理由・転職理由」の書き方に気をつけよう
職務経歴書の「退職理由・転職理由」には、基本的に以下の型を使って書きます。
- 自己都合退職
- 「一身上の都合により退職」
- 会社都合退職
- 「会社都合により退職」
- 契約期間満了
- 「契約期間満了につき退職」
ネガティブな印象を与える可能性があるなら、ポジティブな書き方に変換しましょう。職務経歴書をパソコンで自作する場合は、あえて「退職理由・転職理由」を作る必要はありません。
職務経歴書は「退職理由・転職理由」以外にも重要な項目が多いです。魅力的な自己PRや志望動機を書いて、採用担当者にアピールしましょう。
» 【見本付】職務経歴書の書き方とコツ
職務経歴書の書き方に不安があるなら、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントは求人紹介だけでなく、書類作成も無料でサポートしてくれます。
書類選考突破の可能性を高めたい人は、転職エージェントを利用しましょう。