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- 何に気をつけて志望動機を書けば良いのだろう?
- 志望動機の書き方や手順を詳しく知りたい
- 志望動機の例文を見て、参考にしたい
志望動機は企業の採用担当者が、書類選考において重視している項目の一つです。たとえ経歴や人間性が良くても、志望動機の内容が適当な内容だと、面接に進めなくなってしまう可能性があります。
この記事では「受かる」志望動機のコツや志望動機の書き方・手順を詳しく解説します。志望動機の書き方が分からなくても、この記事を読めば採用担当者に会いたいと思ってもらえる魅力的な志望動機が考えられるようになります。
志望動機の目的と重要性
志望動機が重要視される理由は、企業側が「自社への志望度や入社意欲を見極めてたいと考えているから」です。求職者側のあなたは企業に採用してもらうために、志望動機を伝える必要があります。
志望動機をしっかり伝えられないと、採用企業にとってはなぜ応募したのか理由が分からず、採用されることもありません。
中途採用において、採用担当者が重視している項目の一つが「志望動機」です。ある調査では、約2割以上の企業が志望動機をもっとも重視しています。
志望動機を軽んじて考えるのではなく、企業研究や自己分析などをしっかり行い、企業ごとに内容を考えることが大切です。自分が応募する企業や職種でしか書けないような志望動機を書き、企業に会ってみたいと思われる内容を意識しましょう。
採用担当者は志望動機を見て、志望度や入社意欲をチェックしています。
「受かる」志望動機を書くコツ
ここでは、「受かる」志望動機を書くコツを5つ紹介します。志望動機ではネガティブなことは書かずに、オリジナルさと熱意をアピールするように意識しましょう。
1.書類に応じて分量を変える
志望動機を書く方法は、大きく分けて「履歴書の志望動機欄に書くパターン」と「職務経歴書など別の書類に書くパターン」の2種類に分かれます。
前者なら簡潔に要点を押さえて書き、後者ならより具体的な内容を詰めて伝えられます。履歴書なら200文字程度、職務経歴書なら300文字程度を目安に書きましょう。
履歴書と職務経歴書できちんと文字数を分けて書くようにしましょう。
» 履歴書と職務経歴書の違いと書き方
» 【例文付】職務経歴書に志望動機を書く理由
2.オリジナル性のある内容を心がける
今までの仕事を通して培ったスキルや強み、実績などを、次は何の仕事に生かしたいのかを企業が分かるように書きましょう。
応募企業で生かせる自分の経験やスキルを伝えることで、企業に「採用したらすぐ活躍してくれそうだ」と思ってもらいやすくなります。どの企業でも言える内容にならないように気をつけましょう。
具体性を持たながら志望動機が書けると、あなたの魅力が最大限に伝わり、高い評価を得ることができます。
» 転職に成功する自己分析のやり方
3.どれだけ貢献できるか熱意を伝える
企業に対して「自分がどれだけ貢献できるかの熱意」を伝えることを意識しましょう。経験やスキルだけでなく、価値観や熱意などで入社意欲や本気度を伝えることができます。
例えば「現職で培った顧客リストの収集やアプローチ方法など、新規開拓スキルは貴社でも生かせます」のように具体的に書きます。
企業に「自分を採用するメリット」が伝わる書き方になっているのかを確認してみてください。企業はさまざまな観点から、あなたを採用するメリットがあるかどうか判断しています。
経験やスキル、価値観、熱意などをきちんと伝えてアピールしましょう。
採用担当者は採用するメリットはあるのか?を確認しています。
4.経営理念やビジョンも絡める
応募企業の経営理念やビジョンに共感できる部分があれば、それも志望動機に絡めて伝えましょう。ただし「共感した」だけだとマニュアル通りに聞こえ、志望動機としては弱いです。
具体的に「経営理念やビジョンのどこに惹かれ、なぜそう思うのか」実体験を交えて書けると他の応募者と差別化できます。共感するのは良いですが、それだけで終わらないようにしましょう。
» 転職が成功する企業研究のやり方
5.終始ポジティブな内容を心がける
志望動機は、会社に入りたい気持ちをアピールするものです。転職理由に触れる部分では、現職または前職の会社や仕事の愚痴・不満などを書かないように注意してください。会社の愚痴や不満は他責に聞こえてしまいます。
採用担当者も見ていて良い気分にはならないので、ネガティブな内容は控えましょう。他にどんなに良いことを書いていたとしても、少しでもネガティブな印象を与えると払拭するのは難しくなります。
「今回の転職を機に、さらなるキャリアアップを目指したい」といったような前向きさが伝わる内容を終始心がけましょう。
志望動機が思い浮かばない場合
志望動機が思い浮かばない場合は、転職エージェントのサポートを受けましょう。転職エージェントは面談であなたの強みを見出し、魅力的な履歴書を作成する書類添削を行なってくれます。転職エージェントの利用は完全無料です。
» 転職エージェントおすすめランキング
「受かる」志望動機の書き方と手順
「受かる」志望動機の書き方と手順を紹介します。
- 今取り組んでいる仕事について記載する
- 転職理由
- なぜその会社なのか
- 生かせる経験・スキル・強みをアピールする
- 将来のキャリアビジョンや目標を伝える
特に「なぜその会社なのか?」を部分は、企業が最も重視している項目なので、時間をかけてしっかり考えてください。
1.今取り組んでいる仕事について記載する
今取り組んでいる仕事、または前職で任せられていた仕事について1、2文で書きましょう。この際に、難しい言葉は使わないように意識してください。
特に業界用語は同じ業界内でも伝わらない可能性があります。履歴書は正式な書類なので、誰が見ても分かる内容を心がけてください。
仕事内容は難しい言葉や業界用語は使わないで、1、2文で端的にまとめましょう。
2.転職理由とその会社を選んだ理由
転職理由を書くにあたり、まずは「なぜ転職を思い立ったのか」「転職によって何を叶えたいのか」を考えましょう。
例えば「今以上に大きな裁量を持って仕事をしたい」というのが、転職理由だとします。その場合「貴社では若手社員でも大きな裁量を持って仕事ができるから志望した」と、アピールします。
このときに前の会社の不満など、ネガティブな内容は書かないようにしましょう。転職理由にネガティブなことを書くと、それだけで落ちることもあるので気をつけてください。
» 書類選考で落ちる履歴書の特徴5選
3.なぜその会社なのか
「他の会社ではなく、なぜその会社でないとダメなのか?」をきちんと伝えしましょう。その会社ならではの特徴や強みなどを理解し、その中でもどんな点に興味を持ち、魅力を感じたのか押さえておく必要があります。
HPや求人サイト、転職エージェント、知人から話を聞くなどし、企業分析をしっかり行いましょう。面接でも突っ込んで聞かれる部分なので、書類の準備段階からしっかり考えてください。
その企業ならではの良さや魅力を自分なりに分析することが大切です。企業の考えや求人内容を分析することで、あなた独自の志望動機ができるでしょう。
» 転職が成功する企業研究のやり方
4.生かせる経験・スキル・強みをアピールする
今までの仕事の中で、応募企業だから生かせる「経験・スキル・強み」を積極的にアピールしましょう。
あなたが働く姿を採用担当者にイメージをしてもらうことが大切です。企業の業務内容をよく知ることで、好印象を与えることにも繋がります。
企業がどんな人物を求めているのか、求人票の必須要件や、求める人物像から正確に読み取る必要があります。その中で自分が経験したことと合致した内容をアピールしましょう。
» 転職に成功する自己分析のやり方
自己分析と企業研究をすることで、明確に「経験・スキル・強み」アピールできるようになりますよ。
5.将来のキャリアビジョンや目標を伝える
最後に、将来のキャリアビジョンや目標を伝えましょう。ビジョンを正確に伝えることで、本気度や熱意が伝わり、採用後に活躍するイメージを抱いてもらいやすくなります。
将来のキャリアビジョンや目標をアピールできると、活躍するイメージをしてもらいやすいです。
採用サイトや求人票などから応募する仕事の先輩たちがどんな仕事を任されているのかを確認してください。自分の言葉でキャリアビジョンや目標をアピールします。
6.書いた内容に不備はないか確認する
志望動機を書き終えたら、誤字脱字のチェックをし、内容に問題はないか確認しましょう。1~5までの内容がしっかり盛り込まれているか確認し、足りない内容があれば情報を追記してください。
どこの企業でも言える内容でなく、全体を通して「応募企業でしか言えない内容になっているか?」を確認しましょう。
最後に内容に問題はないか確認するのを忘れずに。
志望動機のよくあるNG例【転職】
志望動機でよくありがちなNG例を紹介します。あなたが志望動機を考える際に、NG例が入ってないかも合わせて確認しましょう。
1.サービスや商品を褒める
その企業のサービスや商品を褒めたくなる気持ちは分かりますが、企業はファンが欲しいわけではありません。
企業が欲しいのは「会社に貢献してくれる人材」か「成果を残してくれる人材」です。ただ褒めるだけの内容にならないように気をつけてください。
サービスや商品を褒めるだけだと志望動機としては弱いので、注意してください。
2.経営理念やビジョンに共感
経営理念やビジョンに共感することは大切ですが、ここだけを志望動機としてアピールするのは弱いです。具体的に共感した内容を書く必要があります。
応募企業の経営理念やビジョンのどこが具体的に良いと思ったのか。自分の経験や価値観などと紐付けながら書くようにしましょう。
経営理念やビジョンに共感するのは良いですが、必ず自分の経歴や価値観を絡めてください。
3.転職理由と志望動機の一貫性がない
転職理由と志望動機の一貫性がないと、採用担当者は「本心を隠しているのか」と不信感を抱くかもしれません。十分な経歴を持っていたとしても、書類で落とされる可能性があります。
採用担当者は、転職理由と志望動機に一貫性があるかどうかを見ています。一貫性がないと面接まで進まなくなるかもしれません。
そのため「今の会社では◯◯ができないけど、御社では◯◯ができる」のように、志望動機に一貫性を持たせるように工夫してください。
4.給料や福利厚生など条件で判断
給料や福利厚生などの条件が転職理由の人もいるかもしれません。しかし、給料や福利厚生について堂々と志望動機で書くのは控えましょう。給料や福利厚生が転職理由になることは悪いことではありません。
しかし、そればかりを書かれていても企業側すると「仕事への意欲はないのか?」と思われてしまいます。また「他に魅力的な企業があったら辞めてしまう」と懸念されることも。
条件面は大切な要素ではありますが、それを露骨に書くのは避けましょう。
転職を考えたきっかけとしては問題ありませんが、露骨に給料や福利厚生について書くのは避けた方が無難です。
5.「学びたい」というスタンス
企業は学校ではないため「学びたい」という受け身のスタンスだとネガティブな印象を与えてしまいます。
謙虚さや熱意をアピールできると思われがちですが、実は注意が必要な言葉。自分の中に留めておく分には良いですが、企業は成果を出す人材を求めています。
学習意欲はもちろん大切ですが、それが全面に出すぎないように気をつけましょう。たとえ未経験の転職でも、何か少しでも生かせることはないか考えてください。
職種別の志望動機の例文
職種別の志望動機の例文を紹介します。志望する職業が書かれていない場合は、近い職種を参考に書いてみましょう。
営業
第二新卒で接客業から営業職にキャリアチェンジする場合の例文です。空港の地上職からWeb業界の営業職へ転職する例を紹介しています。(328文字)
前職では、成田空港にて地上職として3年働いておりました。主に、チェックインカウンターでの搭乗手続き業務、搭乗改札業務、お客様のご案内などがメインです。老若男女・国籍問わず、さまざまなお客様を接客する機会に恵まれ、刺激的な仕事にやりがいを感じていました。
しかし、コロナ禍の影響によりやむなく転職を考えております。今後のキャリアを考えた時に、自ら提案や交渉もでき、長期に渡ってお客様と携わっていきたいと考えるようになりました。現在は、貴社のような成長産業での営業職を中心に見ています。今まで地上職として身につけた対応力や、説明力を存分に生かしたいと考えています。
貴社のサービスの発展とともに、自分自身もさらに成長していければと思い、志望しました。
転職理由はやむを得ない理由ですが、未経験の転職であっても今までの経験や培ったスキル、強みをアピールすることが伝わってきます。
事務
既に営業事務の経験がある場合の例文です。同じ営業事務から成長企業の営業事務へ転職する例を紹介しています。(291文字)
現在は営業チームにて、営業スタッフをサポートする営業事務として働いております。主に、見積書や納品書の作成、資料作成、経費精算の担当です。営業が外出している時は、電話やメール対応まで、さまざまな業務を担当しています。
周りのメンバーにも恵まれ、楽しく仕事をしています。
しかし、新たな挑戦として今後は伸びている市場に身を置いて、キャリアを磨こうと考えています。貴社は業界を代表する会社であり、積極的にさまざまな事業を展開しています。挑戦的な姿勢が自分とマッチするのではないかと思いました。
今までの経験を存分に生かしながら、貴社で今以上に自分自身を高めていければと思って志望しました。
現職で営業事務経験を生かしながら、より自分を高められる環境に身を置きたいという向上心が感じられます。
接客業
既に接客経験がある場合の例文です。日系のシティホテルから外資系ホテルへ転職する例を紹介しています。(316文字)
新卒で◯◯社に入社し、現在はシティホテルのフロントで勤務しています。現在は主に、チェックイン・チェックアウト対応や予約対応などの業務をしております。日本人のお客様だけでなく、外国人のお客様も来られ、英語を使う機会もあって仕事にはやりがいを感じています。
私は常日頃、他社様のホテルも仕事に生かせるのではないかと考え、利用していますが、貴社のサービスの質は特に高いと感じました。私もそのような環境に身を置き、自分のサービスの質をさらに高めていきたいと思い、転職を考えました。
現職での接客経験を生かしながら、今後もサービスの質を高めていきます。
将来はマネージャーや支配人になれるようなスタッフとして成長していきたいと考えております。
応募企業のサービスに実際に触れ、その部分と自身の経験、今後の目標を上手く絡めてアピールできています。また、向上心も伝わってくる内容です。
企画・管理職
既に企画・管理職の経験がある場合の例文です。食品メーカーの企画・管理職から同業他社の企画・管理職へ転職する例を紹介しています。(246文字)
現職では、約5年間食品メーカーでお菓子の商品企画をしています。新商品の開発期間が短く、さまざまな商品に関われることにやりがいを感じています。しかし、今後はもう少し一つの商品に長期間携わり、企業のブランディングにもつながるような仕事をしたく、転職を考えています。
貴社では、企業の顔ともいえる有名商品が多く、長期間に渡るブランディング戦略の賜物だという点に魅力を感じ、志望しています。
今までの商品開発の経験を生かしながら、貴社が保有する多くの商品のブランディングに貢献したいと考えております。
今の仕事にはやりがいを感じています。しかし「今の会社では自分が叶えたいことが実現できないから転職を考えている」ことが伝わってきます。
技術職
既に技術職の経験がある場合の例文です。技術職からエンジニアへ転職する例を紹介しています。(259文字)
現在は、都内のIT企業で5年間企業常駐のSEとして働いております。プログラミングが好きで、今の仕事にはやりがいを感じています。しかし今後は最新技術に携わることができ、自社でサービス開発を行っている企業に身を置きたいと考えております。
貴社にはヒット作品が多く、私も小さい頃から遊んでいました。ゲームをしていくにつれ貴社のゲームに魅力を感じるようになり、私も貴社の作品に携わりたいと思いました。
今まで培ってきたプログラミングスキルや経験を生かしながら、貴社でさらなるヒット作品が出せるように貢献したいと考えております。
応募企業のサービス(ゲーム)で遊んでおり、その部分と今までの経験やスキルを上手くアピールできていることが伝わってきます。
まとめ
志望動機は企業が重視している項目の一つです。事前の情報収集や自己分析が重要なポイントになってきます。
本記事で解説した書き方やコツを踏まえることで、「受かる」志望動機を作ることができます。
第一希望の企業に入社できるよう、自分ならでは志望動機を考えてみてください。
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