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- 履歴書の学歴欄に浪人した事実は書くべき?
- 浪人時代の予備校は履歴書に書いてもいい?
- 浪人経験があると採用担当者の印象が悪くなる?
浪人経験がある場合、履歴書の学歴欄へどのように書くべきか分からない人は多いです。浪人期間による空白期間ができることに、不安を感じる人は少なくありません。
この記事では、浪人経験がある場合の履歴書の書き方を解説します。記事を参考にすれば、浪人経験があっても採用担当者に好印象を与える履歴書を作成できます。
浪人期間を履歴書に明記する必要はありません。高校卒業から大学入学までに空白期間があれば、採用担当者に察してもらえるからです。
予備校は正式な学校ではないため、履歴書に書いてはいけません。
浪人期間がある履歴書の書き方
浪人の経歴がある場合の履歴書の書き方は以下の通りです。記事の内容通りに書けば、正しい書き方の履歴書を作成できます。
- 浪人期間は履歴書に記載しない
- 就活生は中学校卒業から記載
- 転職希望者は最終学歴の一つ前から記載
浪人期間は履歴書に記載しない
浪人した事実や期間は、履歴書に記載する必要はありません。正社員・アルバイトどちらの場合も同じです。
採用担当者は、数多くの就活生や転職希望者の履歴書を見ています。高校卒業から大学入学まで1〜2年間の空白期間があれば「浪人していた」と察してもらえます。
ただし、面接で聞かれた場合は正直に答えましょう。以下のような質問をいくつか想定しておいてください。
- 浪人期間はどのように過ごしたか
- 浪人した原因は何か
面接ではポジティブな印象を与えられる回答を準備しておくのがおすすめです。
嘘は絶対にNG
履歴書の空白期間が気になっても、嘘の学歴を記載するのはいけません。経歴詐称で後に重大な問題を引き起こす可能性があります。
» 履歴書に嘘を書くのは絶対ダメな理由
就活生は中学校卒業から記載
就活生は学歴欄に中学校卒業から記載するのが一般的です。最終学歴が大学卒業であれば、以下の順で年・月を学歴欄に書きます。
- 中学校卒業
- 高校入学
- 高校卒業
- 大学入学
- 大学卒業(見込み)
それぞれの学校の入学と卒業の年・月のみを記載しましょう。
就活生は卒業していません。在学中の場合は卒業予定の年・月とともに「卒業見込み」という形で記入します。
留年・休学している場合
留年している場合も履歴書に記載する必要はありません。しかし休学の場合は「家庭の事情により1年間休学」など、理由と期間を記載してください。休学を書かないと、留年との区別ができなくなります。
» 履歴書における学歴の書き方と例文
転職希望者は最終学歴の一つ前から記載
転職希望者は最終学歴から一つ前の学校の卒業から学歴欄に記載します。
最終学歴が大学卒業や専門学校卒業の人は高校の卒業から。最終学歴が高校卒業の人は中学校の卒業から書きます。
学歴と職歴は分けて書いてください。学歴の下に一行空けて「職歴」と書き、その下から会社名や事業内容、配属部署等を紹介する文章を簡潔に書きます。
転職希望者でも書き方は基本的に変わりません。学校の入学・卒業のみを記載し、職歴を書きましょう。
» 【パターン別】履歴書の職歴欄の書き方
仮面浪人の書き方
仮面浪人は「中途退学」として扱われます。履歴書には「入学」と「中途退学」した年・月を書きましょう。
「仮面浪人」と記載する必要はありません。ただし、入学・中途退学した事実を書かないのはNGです。学歴詐称に該当する可能性もあります。
» 中途退学した場合の履歴書の書き方
浪人期間がある履歴書の書き方|注意点
浪人期間のある履歴書を書くときの注意点は以下の3つです。注意点を押さえれば、マナーに沿った履歴書を書けます。
- 予備校は学歴欄に記載しない
- 入学・卒業年度を間違えないように注意
- 学校名は略さず正式名称で記載
予備校は学歴欄に記載しない
浪人期間中に予備校に通っていても、学歴欄には記載しません。予備校は大学受験をサポートするために通う場所で、正式な「学校」ではないからです。
第一条 この法律で、学校とは、幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校とする。
学校教育法 第一章総則 第一条
高校卒業から大学入学まで空白期間があっても、採用担当者は浪人していたことを察してくれます。公務員予備校の場合も記入する必要がありません。
入学・卒業年度を間違えないように注意
浪人していた場合は、入学・卒業年度を間違えやすいので注意が必要です。入学・卒業年度の早見表をそのまま転記すると、誤った学歴となってしまいます。
入学・卒業年度の早見表は、浪人期間なしで大学に合格した場合を想定して作られているものがほとんどです。自身の浪人した年数を加えて、正しい入学・卒業年度を記入しましょう。
履歴書の西暦・和暦の書き方
履歴書内は表記を統一して書くのがマナーです。統一されていれば、西暦(20◯◯年など)・和暦(平成、令和など)のどちらでも構いません。表記がバラバラだと、正しい経歴を認識しにくくなる上に「読む相手への配慮が欠けている」と悪い印象を与える可能性があります。
履歴書は自身の経歴を応募企業に知ってもらうための書類です。誰が見ても分かりやすいように書きましょう。
» 履歴書の年・年号の正しい書き方
学校名は略さず正式名称で記載
履歴書で学校名を書くときは、略さずに正式名称で書きます。学校名の記載例は以下の通りです。
- 中学:中学校
- 高校:都立〇〇高等学校
- 大学:〇〇大学〇〇学部〇〇学科
上記のように「高校=高等学校」など、長くなっても正しい学校名・学部・学科などを記載します。
入学と卒業で学校名や学部が同じであっても「〃」「同上」等で略すのは避けましょう。手を抜いたように思われたり、丁寧さが欠けていると感じられたりしてしまいます。
» 履歴書での同上の書き方と注意点
履歴書は、書き方次第で丁寧さや誠実な人柄をアピールできます。
» 転職に成功する履歴書の書き方と見本
採用担当者に好感を持ってもらえるよう、丁寧さを心がけましょう。
魅力的な履歴書を作る方法
魅力的な履歴書を作るためにも転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントでは受かりやすい履歴書を作るサポートを行ってくれます。転職エージェントの利用は無料なので損はしません。
» 転職エージェントおすすめランキング
浪人期間がある履歴書の印象を良くするポイント
履歴書の浪人期間の印象を良くするポイントを3つ紹介します。ポイントを押さえて、採用担当者に好印象を与えましょう。
- やむを得ない事情があるときは備考欄に記載
- 応募企業で活かせる経験はアルバイトでも記載
- 応募企業に活かせる資格を取得していればアピールする
やむを得ない事情があるときは備考欄に記載
やむを得ない事情で浪人していた場合は備考欄などに記載してください。浪人せざるを得なかった理由を記しておくと、正当な理由として納得してくれます。
やむを得ない事情とは以下の通りです。
- 家庭の事情(介護など)
- 体調不良による入院
「現状は仕事に専念できる環境である」ことを伝えられると、採用担当者の不安や懸念も払拭できます。
多浪でも採用に影響しない
2浪や3浪の場合でも採用には影響しません。「より高い学力の学校へ行くために努力できる人物」と判断されるからです。浪人が就職に不利という印象を持つのは学生だけです。
応募企業で活かせる経験はアルバイトでも記載
応募企業に活かせるアルバイト経験であれば、自己PR欄に書きましょう。以下のにように、具体的な内容を書けると好印象を得られます。
- アルバイトでどのような実績を出したのか
- 得た経験を応募企業ではどのように活かせるのか
新卒者であれば、アルバイトは基本的に記載しません。しかし、応募企業で直接活かせる経験やスキルを積んできた場合は自身をアピールできます。
» 「受かる」自己PRの書き方と例文
面接で聞かれることもあるので、実績などをまとめておきましょう。
職歴を空欄にするのはNG
新卒者で職歴がない場合には、職歴に「なし」と記載してください。職歴欄は空白期間がないようにするのが基本です。
» 履歴書に空欄はいけない理由
応募企業に活かせる資格を取得していればアピールする
応募企業に活かせる資格を取得していれば、免許・資格欄に記載してアピールしましょう。難しい資格を取得していた場合、将来を見据えて大学の入学後にもしっかりと勉強に励んでいたと採用担当者にも伝わります。
- 外資系の企業:TOEIC
- 住宅系の企業:宅地建物取引士
- 金融系の企業:日本商工会議所簿記検定試験
資格についても履歴書に書くときには正確な取得年・月・名称で記載します。記載する資格の名称は、以下の表を参考にしてください。
略称 | 履歴書での書き方 |
自動車免許 | 普通自動車第一種運転免許 |
TOEIC◯点 | TOEIC Listening & Readingスコア◯点 TOEIC 公開テスト ◯点 |
英検◯級 | 実用英語技能検定◯級 |
日商簿記◯級 | 日本商工会議所簿記検定試験◯級 日本商工会議所及び各地商工会議所主催簿記検定試験◯級 |
ファイナンシャルプランナー◯級 | ◯級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
宅建 | 宅地建物取引士 |
履歴書に浪人期間は書かない
浪人期間を履歴書に明記する必要はありません。1〜2年間の空白期間があれば、採用担当者に浪人していたことを察してもらえます。浪人期間は書類選考での大きなマイナスにはなりません。
面接では浪人期間について聞かれることがあります。面接時にはポジティブな印象を与えられるように、質問と答えを想定して準備しておきましょう。
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浪人期間以外の書き方にも不安がある人は、転職エージェントを利用しましょう。
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