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- どこからの学歴を履歴書に書けばいいのかわからない…
- 自分の学歴の書き方が正しいのか不安…
- ネガティブな学歴があると不利にならないか心配…
履歴書の中でも、学歴は採用担当者に重視される項目です。同じ学歴でも言い方を変えるだけで印象は変わります。しかし、自分の書き方で本当に合っているのか不安な人も多いはず。
この記事では、中卒から院卒までの基本的な書き方と、中退や編入、学校名が変わった場合などパターン別に例文を紹介します。記事の内容通りに学歴を書けば、ビジネスマナーのある履歴書に仕上がります。
学歴欄は時系列に沿って古い経歴から記入してください。学校名は省略せずに学部・学科まで正式名称で記入します。
ネガティブな理由で中退・休学した場合は、理由を記載する必要はありません。
履歴書の学歴欄の書き方【基本】
まずは学歴の基本的な書き方を解説します。
- 1行目の中心に「学歴」と記入
- 時系列で古い順に書く
- 学校名を正式名称で書く
- 学部・学科・コース・専攻まで記入
1行目の中心に「学歴」と記入
学歴・職歴欄の1行目中央に「学歴」と記載します。
時系列で古い順に書く
学歴は時系列になるように、古い学歴から最終学歴まで記入していきます。西暦・和暦はどちらで記入してもOKですが、履歴書・職務経歴書内で統一してください。
» 履歴書の年・年号の正しい書き方
昭和は「S」平成は「H」など略してはいけません。
学校名を正式名称で書く
学校名は省略せず、正式名称で書きます。「高等学校」を「高校」と書くなど、省略してはいけません。
旧字体が使われている場合はその通りに書きましょう。
- 正:慶應・駒澤・東京藝術
- 誤:慶応・駒沢・東京芸術
チェックポイント
学歴を見て応募者がどんな人物なのかを想像しています。学校名を「同上」としたり「〃」にするなど、マナー違反がないかもチェックしています。
» 履歴書での同上の書き方と注意点
学部・学科・コース・専攻まで記入
学歴は学校名だけでなく、学部・学科・コース・専攻まですべて記入してください。
1行に入りきらない場合は2行使う
学校名が長い場合など、1行に入りきらない場合は2行使って記入します。1行に2行分詰め込むのはいけません。
履歴書の学歴欄の書き方【最終学歴別】
学歴は最終学歴によって記入する項目やどこから書くべきかが変わります。中卒から大学院卒までの書き方を紹介するので参考にしてください。
最終学歴とは
最終学歴は今までの経歴で1番高い教育機関の卒業歴のこと。中退している場合は卒業をしていないため、1つ前の学歴が最終学歴です。
学歴の順番は「中学<高校<専門学校<大学<大学院」です。
中卒の場合
最終学歴が中学卒業の場合は1行目に「学歴」、2行目に「〇〇県立〇〇中学校 卒業」と記入しましょう。中学の入学やそれ以前の学歴は必要はありません。
高卒の場合
高卒の場合、中学卒業から書いても高校卒業から書いても問題ありません。高等学校卒業後の職歴が少なく履歴書が寂しく見える場合は、中学卒業から書くと良いでしょう。
大卒の場合
大学を卒業した場合は高校の入学から記入しましょう。ゼミの研究や卒業論文など、志望企業にアピールできる内容があれば、一緒に書いておきます。
研究内容が応募先企業と関係ない場合は空欄でOKです。
大学院卒の場合
大学院を卒業した場合は「卒業」ではなく「修了」と記入しましょう。博士課程まで終えている場合は、修士課程修了の後に「博士課程入学」と「博士課程修了」を追加して記入してください。
定時制・通信制の場合
定時制や通信制の高等学校・大学に通っていた場合「〇〇課程」と記載します。他は高等学校卒業の場合・大卒の場合と同じです。
定時制・通信制と書くのは義務ではない
履歴書に「定時制」「通信制」と書くのは義務ではありません。高卒・大卒という点は同じだからです。
しかし後々のトラブルを防ぐためにも、記載しておくのが無難です。採用担当者によっては、定時制・通信制を気にするケースもあります。
履歴書の学歴欄の書き方【パターン別】
学歴にもさまざまなパターンがあります。下記に当てはまる場合は、見本を参考に記入してください。
- 中途退学(中退)
- 浪人
- 休学
- 留学
- 転校(転入)
- 編入
- 学部・学科変更
- 就職後学生になった
- 学校名が変わった
- 高等学校卒業程度認定試験に合格
中途退学(中退)した場合
中途退学の場合は、学校を辞めた年月を記入し「中途退学」と記入します。次の行には中退した理由を書きますが、理由によって書かないほうがいい人もいます。
「中退」している場合、理由の書き方で印象が変わります。
中退理由を書いたほうが良い場合
- 病気になったため
- 家庭の事情によって
- 留学やボランティアのため
前向きな理由や、やむを得ずの場合は理由を書いておきましょう。採用担当者は理由を知ることで、安心して内定を出せます。
病気が原因の場合は、病名まで書く必要はありません。完治しているのか、療養中なのかを書いておきます。
病気が原因で中退した場合
病気が完治している場合は「病気のため中途退学 現在完治しており業務に支障なし」と記入しましょう。
通院中の場合は「病気のため中途退学」と記入し、本人希望欄に「業務に支障はありませんが、月に一度半日休暇を希望いたします」と書きます。
» 履歴書の本人希望欄の書き方
採用担当者に不安を与えないようにしましょう。
中退理由を書かないほうが良い場合
- トラブルがあった
- 勉強が追いつかなくなった
理由がポジティブでない場合、無理して書く必要はありません。採用担当者に不安を与えるので、理由は書かずに提出しましょう。
面接で中退の理由を聞かれた際には、正直に答えるようにしてください。
浪人した場合
浪人した場合は、学歴欄に「浪人」と記入する必要はありません。
高校の卒業から大学の入学までに時間が空いていれば、浪人したことは伝わります。記入する際は、大学の入学年を間違えないように注意しましょう。
» 浪人経験がある場合の履歴書の書き方
予備校へ通っていた場合
予備校へ通っていた場合も、学歴欄には記入しなくてOKです。予備校は学校教育法により「教育機関」として認められておらず、学歴欄には書くことができません。
休学した場合
休学については長い文章で説明する必要はなく、1行にまとめて書けばOK。「復学」についても書く必要はありません。
「休学」と書き忘れてしまうと「留年」と区別がつかなくなります。勘違いを防ぐためにも必ず記入しましょう。
年月を間違えやすいので、卒業年など注意して記入してください。
休学をした場合は「理由を正直に書かないほうがいい場合」もあります。
休学の理由を書いたほうが良い場合
- 病気やけが
- 家庭や経済的な事情
- 留学やボランティアのため
ポジティブな理由ややむを得ずの場合は、理由を学歴欄に記入します。
病気が原因の場合は、病名まで書く必要はありません。採用担当者は、仕事に支障がないかどうかを知りたいので、完治しているのか療養中なのかを書いておきます。
病気が原因で休学した場合
完治している場合は「病気のため1年間休学 現在完治しており業務に支障なし」と記入すればOK。
通院中の場合は「病気のため1年間休学」と記入し、本人希望欄に「業務に支障はありませんが、半年に一度半日休暇を希望いたします」と書いておきましょう。
» 履歴書の本人希望欄の書き方
仕事に支障がないと分かれば企業も安心です。
休学の理由を書かないほうが良い場合
- トラブルがあった
- 勉強が追いつかなくなった
休学理由がポジティブでない場合は、理由を書かないほうが無難です。学歴欄には「1年間休学」とだけ記入しましょう。
採用担当者から休学の理由を聞かれた場合は、嘘をつかず正直に回答してください。
留学した場合
留学した場合は、学歴として認められるものと認められないものがあります。
学歴として認められるもの
- 留学先で学位を取得した場合
- 単位取得を目的に留学した場合
学位や単位を目的とした留学は学歴欄に記入できます。上記に当てはまる交換留学も学歴に書いてOKです。
» 履歴書に留学経験を書く時のポイントとコツ
学歴として認められないもの
- 語学留学
- ホームステイ
- ワーキングホリデー
自主留学など、学位に関係のない留学は学歴欄に書けません。上記に当てはまる場合は自己PR欄を使ってアピールしましょう。
一部では「1年以上留学すれば学歴に書ける」とも書かれていますが、自己PR欄に書いたほうが無難です。
» 履歴書の自己PRの書き方と例文
転校(転入)した場合
転校(転入)した場合は、見本のように「転入学」と記入します。転校前の学校には「卒業」や「中途退学」など記入する必要はありません。
転校(転入)と編入の違いは、以下の通りです。
- 転校(転入)
- 学校に在籍したまま、別の学校へ入学すること
学校側で1年中受け付けていることが多い - 編入
- 退学手続きを取って、別の学校へ入学すること
編入時期は決められていることが多い
転校(転入)と編入の違いを理解して学歴欄に記入しましょう。
編入した場合
編入した場合は、前の学校の退学手続きを取っているため「卒業」と記入します。入学月など間違えないように注意してください。
学歴欄に「3年次編入学」などは記入不要です。年月を見れば伝わります。
学部・学科を変更した場合
学部や学科を変更した場合は、転学した年月と学校名を間違えないように記入しましょう。学科を変更した場合は「転学科」と記入します。
就職後、学生になった場合
就職後に学生となった場合「学歴」と「職歴」は分けて記入します。現在学校に在籍中の場合は「卒業見込み」と記入しましょう。
学歴と職歴で分けて書きます。
学校名が変わった場合
在籍していた学校の名前が変わった場合、2つのパターンがあります。
- 在学中に学校名が変更
- 卒業後に学校名が変更
学校名が長く1行に収まらない場合は、2行使って記入しましょう。1行に2行分詰め込むのはいけません。
在学中に学校名が変更
在学中に学校名が変わった場合は、入学の行に「旧学校名」と「新学校名」を記入します。卒業の行に「現」は不要です。
卒業後に学校名が変更
卒業後に学校名が変わった場合は「旧学校名」と「新学校名」を2行とも記入します。
1行が長くなり書くのも大変ですが「同上」や「〃」は使えません。
高等学校卒業程度認定試験に合格している場合
高等学校卒業程度認定試験に合格している場合は「高等学校卒業程度認定試験 合格」と記入しましょう。年月には合格した月を記入します。
高等学校卒業程度認定試験は学歴に書ける?
正確には資格欄に書くのが適切ですが、資格欄だけでは見逃される可能性があります。高卒認定は学歴欄へ記入する人が多く、不利にならないために学歴欄への記入がおすすめです。
学歴欄に書くのに気が引ける場合、学歴欄には「(高等学校卒業程度認定 合格)」と()付きで記入し、資格欄には()なしで記入しましょう。
» 高卒認定試験合格の履歴書の書き方
高卒認定に合格したと確実に伝わるようにしましょう。
ネガティブな学歴を履歴書に書く場合の注意点
休学や中途退学など履歴書にあまり書きたくない経歴は、書き方によって採用担当者に与える印象が変わります。
学歴を不利にしないための注意点は3つです。
- 学歴を偽らない
- 必要以上に触れない
- ポジティブ・やむを得ない理由は書く
学歴を偽らない
学歴の偽りはNGです。休学や中退・留年など嘘をついた場合「学歴詐称」となってしまいます。学歴は必ずチェックされる項目ですが、採用担当者は学歴だけで合否を決めるわけではありません。
ネガティブな理由があったとしても、その後の姿勢が大切。応募先の企業で自分には何ができるのかを自己分析し「ぜひ採用したい!」と思わせる志望動機を作成しましょう。
» 履歴書における志望動機の書き方と手順
企業はあなたのやる気を見ています。
必要以上に学歴に触れない
ネガティブな理由で中退や休学をした場合、詳しい理由まで履歴書に書く必要はありません。自分の都合で中退してしまった場合は「中途退学」とだけ記入すればOKです。
面接で中退理由について聞かれる可能性はありますが、書類選考を通過している場合、採用の見込みはあります。
面接で中退や休学の理由を聞かれたら?
面接で理由を詳しく聞かれた場合は、正直に話しましょう。面接官は人を見るプロなので、嘘をついてもバレてしまいます。
本当の理由を話したら、問題点を克服できたのかも伝えます。採用担当者は学生時代と同じ理由で辞めてしまわないかと不安に思っているので、問題がないことをアピールしましょう。
ポジティブ・やむを得ない理由は書く
留学や家庭の事情が理由で休学・中退した場合は、積極的にその旨を書くようにしましょう。採用担当者は応募者自身に原因があったのかどうかを知りたいと思っています。
どうしても書きたくない理由があれば無理して記入する必要はありませんが、面接で聞かれる可能性はあります。下手に隠すと印象が良くないため、回答は準備しておくと良いでしょう。
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履歴書の学歴欄を正しく書こう
履歴書の学歴欄は、最終学歴やパターンによって書き方やどこから書くべきかが違います。基本を守り、自分の学歴に合った書き方をしましょう。
- 1行目の中心に「学歴」と記入
- 時系列で古い順に書く
- 学校名を正式名称で書く
- 学部・学科・コース・専攻まで記入
- 1行に入りきらない場合は2行使う
学歴以外にも、履歴書にはさまざまな項目があります。各項目の書き方を理解して、魅力的な履歴書を作成してください。
» 転職に成功する履歴書の書き方と見本
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